話を終えて愁くんが出て行くと
検温をしに看護師さんが来た
イライラしてるせいか身体が急に
ものすごくだるい
熱はなさそうだけど...
...ピピピピ
36.9℃
「見せてくれる?」
「はい」
熱はなかった
じゃあこのしんどさはなんだろう
「今日、心臓の検査するの?」
「...はい」
「えっほんと?」
「しないと帰れないって言われたんで」
「内藤先生に?」
「いや...」
「高橋先生ね、やっぱ川口さん、大事にされてるよ」
「どこかですか」
「そのうちわかるといいね」
看護師さんはそういってにっこり笑顔で部屋を出ていった
はぁそれよりもだるさがひどくなってきてどうしたらいいかわからない
朝ごはんも来たがなかなか喉が通らない
トイレ行くのも息切れがして一苦労
なんで...
「きり!検査うけるって?
な?な?受けてくれんの?
その前にに喘息の...診察させてほしいんだけど...
なんか体調わるい?」
私の顔をのぞきこんで聞いてきた
「ん?熱はないし悪くはないんだけど...」
「だけど?」
言ったら検査しても明日の退院のびる?
「んーん、なんもない」
急いで誤魔化した
「正直に言って」
別に正直にというか...体調は悪くないし
「検査しても退院なしとか言わないよね?」
「わからない」
急に愁くんの顔つきがかわった
ほら、やっぱそうでしょ...
「じゃあなんもない」
「きりは俺を怒らせたいの?」
声のトーンが低くなった
「だからなんもない」
私はベッドに潜り込み話すのも顔合わすのもやめた
愁くんは怒ってるし息苦しい...
「きり」
「...」
「飯は?食べるって約束したよな?」
そうだ朝ごはん来てたんだった...
それは食べないとまずい
「そのうち食べる」
「ねぇ、きり出てきて食べて
俺も腹減ったしご飯持ってくるわ」
そう言って愁くんが部屋を出て行った
今は愁くんと話もしたくないし
なんでこんな上手く行かないのか自分にもイライラする
急いでご飯をかき込んで
1/3ほど食べて愁くんがくる前にまた布団に潜り込んだ
「入るよ」
5分ほどたって愁くんが入ってきた
「あれ?ご飯食べたの?
偉いじゃん!でももう少し食べたら?」
「...」
「おーーい」
「いらない」
「きり、顔出して
白衣ぬいで幼馴染として話がしたい」
「今は医者の愁くんも幼馴染の愁くんも話したくない」
「まずはご飯もうちょい食べろ」
「...」
「おい」
「...」
うるさいしつこい
「...うぅ」
イライラしてたら
急に胸が苦しくなって声が出た
なにこれ、、、
初めての経験で頭も回らない
「きり」
その言葉と同時に掛け布団を剥がされた
「...や、め、、て」
もう一度被りなおそうとしても身体に力が入らない
「ダメ、心臓か?」
「...」
愁くんがナースコールを押した
「高橋です、心不全の発作だと思います
内藤先生に連絡してください
あと心エコーの準備と胸部レントゲン撮りたいので連絡してもらえますか?」
「...嫌だ、怖い」
「きり、大丈夫、安心して」
「嫌だ、やりたくない」
今すぐ逃げだしたいけど力が入らない
どうしちゃったの私の体
「きり、俺いるから」
「...はぁ...はぁ」
「お待たせ
きりちゃん、痛いよね、苦しいよね」
内藤先生が飛んできて色々機械を持ってきた
「無理無理待って怖い」
「きり、大丈夫だから」
「きりちゃん、心エコーって言って
心臓を超音波の機械で見るだけだから
痛くない、絶対」
「嫌だ」
「きり、やらないとっ...」
「高橋先生は何も言わないでいい
俺が心臓は担当するからあまり追い込まない」
「でも...」
「きりちゃん本当に痛くない大丈夫
ちょっと冷たいだけ
横になってるだけで終わるから
頑張ってほしいなぁ」
「...はぁ...はぁ...嫌」
「じゃちょっと痛いのマシになる点滴させてほしいな」
「...嫌だ」
「そっか...じゃあどうしよう
どうしたらきりちゃんのその痛みらくにしてあげられるだろうか
原因を調べて痛くないようにしてあげたいんだけど...嫌?」
痛いは無くしてほしいけど
怖いが勝つ。
どうしたらいいか私もわからないよ
涙がでてきた
痛い...苦しい...
「やっぱり点滴入れようかな...
高橋くん、準備してきてくれない?」
「...はい」
「きりちゃん、やっぱりちょっと注射でお薬入れさせて
それで少し楽になってから色々説明するから検査に進もうかな〜
今はちょっと痛くて考えられてないからしんどいよね。」
痛みでぐったりしている中、
愁くんが準備した点滴を入れた
...
だんだんマシになってきて
思考回路がしっかりしてきた
「マシになったか?」
ずっとそばにいてくれた愁くん
白衣を脱いでて優しい顔をしていた
「愁くん...」
「ん?」
「怖かったぁぁぁ」
優しい愁くんの顔を見ると安心して涙が止まらなくなった
「泣くな、泣くな
次は喘息発作でちゃうから」
「...私どうなった?」
「まぁ心臓の発作だ」
「退院...」
「は、もう少し伸びるかなぁ」
「もう嫌だ...」
仕事もせっかく復帰できると思ったし
家にも帰れると思ったのになんで...
気持ちが切れてしまった
検温をしに看護師さんが来た
イライラしてるせいか身体が急に
ものすごくだるい
熱はなさそうだけど...
...ピピピピ
36.9℃
「見せてくれる?」
「はい」
熱はなかった
じゃあこのしんどさはなんだろう
「今日、心臓の検査するの?」
「...はい」
「えっほんと?」
「しないと帰れないって言われたんで」
「内藤先生に?」
「いや...」
「高橋先生ね、やっぱ川口さん、大事にされてるよ」
「どこかですか」
「そのうちわかるといいね」
看護師さんはそういってにっこり笑顔で部屋を出ていった
はぁそれよりもだるさがひどくなってきてどうしたらいいかわからない
朝ごはんも来たがなかなか喉が通らない
トイレ行くのも息切れがして一苦労
なんで...
「きり!検査うけるって?
な?な?受けてくれんの?
その前にに喘息の...診察させてほしいんだけど...
なんか体調わるい?」
私の顔をのぞきこんで聞いてきた
「ん?熱はないし悪くはないんだけど...」
「だけど?」
言ったら検査しても明日の退院のびる?
「んーん、なんもない」
急いで誤魔化した
「正直に言って」
別に正直にというか...体調は悪くないし
「検査しても退院なしとか言わないよね?」
「わからない」
急に愁くんの顔つきがかわった
ほら、やっぱそうでしょ...
「じゃあなんもない」
「きりは俺を怒らせたいの?」
声のトーンが低くなった
「だからなんもない」
私はベッドに潜り込み話すのも顔合わすのもやめた
愁くんは怒ってるし息苦しい...
「きり」
「...」
「飯は?食べるって約束したよな?」
そうだ朝ごはん来てたんだった...
それは食べないとまずい
「そのうち食べる」
「ねぇ、きり出てきて食べて
俺も腹減ったしご飯持ってくるわ」
そう言って愁くんが部屋を出て行った
今は愁くんと話もしたくないし
なんでこんな上手く行かないのか自分にもイライラする
急いでご飯をかき込んで
1/3ほど食べて愁くんがくる前にまた布団に潜り込んだ
「入るよ」
5分ほどたって愁くんが入ってきた
「あれ?ご飯食べたの?
偉いじゃん!でももう少し食べたら?」
「...」
「おーーい」
「いらない」
「きり、顔出して
白衣ぬいで幼馴染として話がしたい」
「今は医者の愁くんも幼馴染の愁くんも話したくない」
「まずはご飯もうちょい食べろ」
「...」
「おい」
「...」
うるさいしつこい
「...うぅ」
イライラしてたら
急に胸が苦しくなって声が出た
なにこれ、、、
初めての経験で頭も回らない
「きり」
その言葉と同時に掛け布団を剥がされた
「...や、め、、て」
もう一度被りなおそうとしても身体に力が入らない
「ダメ、心臓か?」
「...」
愁くんがナースコールを押した
「高橋です、心不全の発作だと思います
内藤先生に連絡してください
あと心エコーの準備と胸部レントゲン撮りたいので連絡してもらえますか?」
「...嫌だ、怖い」
「きり、大丈夫、安心して」
「嫌だ、やりたくない」
今すぐ逃げだしたいけど力が入らない
どうしちゃったの私の体
「きり、俺いるから」
「...はぁ...はぁ」
「お待たせ
きりちゃん、痛いよね、苦しいよね」
内藤先生が飛んできて色々機械を持ってきた
「無理無理待って怖い」
「きり、大丈夫だから」
「きりちゃん、心エコーって言って
心臓を超音波の機械で見るだけだから
痛くない、絶対」
「嫌だ」
「きり、やらないとっ...」
「高橋先生は何も言わないでいい
俺が心臓は担当するからあまり追い込まない」
「でも...」
「きりちゃん本当に痛くない大丈夫
ちょっと冷たいだけ
横になってるだけで終わるから
頑張ってほしいなぁ」
「...はぁ...はぁ...嫌」
「じゃちょっと痛いのマシになる点滴させてほしいな」
「...嫌だ」
「そっか...じゃあどうしよう
どうしたらきりちゃんのその痛みらくにしてあげられるだろうか
原因を調べて痛くないようにしてあげたいんだけど...嫌?」
痛いは無くしてほしいけど
怖いが勝つ。
どうしたらいいか私もわからないよ
涙がでてきた
痛い...苦しい...
「やっぱり点滴入れようかな...
高橋くん、準備してきてくれない?」
「...はい」
「きりちゃん、やっぱりちょっと注射でお薬入れさせて
それで少し楽になってから色々説明するから検査に進もうかな〜
今はちょっと痛くて考えられてないからしんどいよね。」
痛みでぐったりしている中、
愁くんが準備した点滴を入れた
...
だんだんマシになってきて
思考回路がしっかりしてきた
「マシになったか?」
ずっとそばにいてくれた愁くん
白衣を脱いでて優しい顔をしていた
「愁くん...」
「ん?」
「怖かったぁぁぁ」
優しい愁くんの顔を見ると安心して涙が止まらなくなった
「泣くな、泣くな
次は喘息発作でちゃうから」
「...私どうなった?」
「まぁ心臓の発作だ」
「退院...」
「は、もう少し伸びるかなぁ」
「もう嫌だ...」
仕事もせっかく復帰できると思ったし
家にも帰れると思ったのになんで...
気持ちが切れてしまった



