しばらくして
看護師さんが呼びに来て検査をした。
あとは結果が出て
愁くんの許可が出るのを待つのみ
発作が出て延期になったら
元も子もない
トイレ以外はベッドにいて
安静にしていた
外も暗くなり始めた
「きり、入るよ」
きた!愁くんの声だ
「うん!」
「どう?調子は」
「変わりなく元気!」
「そっか、よかった
検査の結果なんだけど...」
明日、退院だよね
退院したらまたハンバーガー食べよう
仕事もみんなに迷惑かけたし
菓子折り持って出勤しないとなぁ...
「まだもう少し入院が必要だ」
「え、、、」
今なんて言った?
まだ入院?
そんなはずない
「数値が少し悪い」
「嫌だ」
「ごめん、期待させた俺が悪かった
でももう少し管理入院させたい」
「嫌だよ、私明日帰る」
「きり。お願い、あと少し我慢して」
「だから嫌だ
もう仕事も戻らないとこれ以上休めない」
「あと1週間だけどうにかならない?」
「ならない!」
即答をした。
だって最初の1週間よりのびてる
ありえない
「とりあえず明日は退院できない」
意味わからない
なんで朝と言ってることが違うの
イライラして布団に潜った
「きり、ごめん。
もう少し頑張ろう、また来るから」
愁くんがカーテンをあけて出ていき
部屋からいなくなった
その瞬間、涙が溢れ出て来て泣いた
泣いて泣いて疲れて
しばらくして寝てしまった
「川口さん、お食事もってきました。
食べてね」
看護師さんの声で起きた
ご飯を持って来てくれたんだ
もう夜か。
はぁ明日で終わりだと思ってた
まずい病院食も続く。
考えるだけで吐き気がしてきた
ご飯も喉が通るわけなく
一口も食べずに下膳した



