「いらっしゃいませ」
チャイナドレスを来た店員さんが
案内をしてくれてテーブル席についた
すごく高級そう
「何食べる?
腹減ってるだろ」
「...別にお腹空いてないし」
「じゃあ俺が勝手に頼もうかな
お願いしますー!」
すぐに店員さんを呼んで
注文を始めた
本当に食べれるのか不思議な量を
愁くんは頼んだ
「きりってさぁ
肉食だよなー女子のわりに」
「女子のわりにってなに?」
「女の子は普通サラダとか野菜食うだろ」
「女子だってお肉だって大好きだよ
それは愁くんの思い込み」
「そうかぁ?」
ご飯が届くまでの間
たわいもない会話が弾んだ
医者と患者の関係を忘れて幼馴染戻れた気がした
あっという間に
頼んだご飯が届いた
「いただきます
きりの好きな餃子と酢豚。
チャーハンもあるしなんでもいいから食べろ」
確かにどれも大好物
「...いただきます」
んっ
めちゃめちゃ美味しかった
今まで食べた中で
1番美味しい餃子と酢豚、
そして私好みの味濃いチャーハン
「...おいしぃ」
「だろ〜
俺もこないだビビったんだよ
ピカイチでうまいよな」
愁くんは目を光らせながら食べている
2人きりでご飯を食べにきたのなんか
覚えている限りない
いつも家族の付き合いで一緒に食べていたり
勉強中の夜食でおにぎりやラーメンを
部屋では食べていたけどお店で食べるのは
初めてだった
そのせいかもっと美味しく感じた



