それ以降は結局眠れないまま
朝方4時になった。
久しぶりの入院だとなんだか気が張り詰める
ちゃんとトイレに行く時も看護師さんを呼んで愁くんの言う通りにした。
病院にいるのにゆっくりできないし疲れる...
家に帰りたい...
今日は昼になっても愁くんがこない。
トイレもいつまで人を呼ばないといけないの
《愁くん、家に帰りたい》
直接言いたかったけど
なかなか部屋に来ないから連絡をした。
昼を過ぎても連絡が返ってこない。
昨日は挿管外したばかりだから
ベッドにいろって言われたけど
今日はもう大丈夫だよね。
部屋から出て
1階のコンビニに向かった。
改めて大きい病院で
そこで働いてる愁くんはすごいんだなぁと
感心した。
デザートやジュースを買って1階の中庭のベンチに座った。
少し肌寒いけど
外の空気を吸えて気持ちがいい。
...プルルル
携帯が鳴った
愁くんだった
『きり、どこにいるの?』
「別にどこでもいいじゃん」
『おばさんとおじさんきてるよ。
早く戻っておいで』
そういえばお母さんとお父さん来るって言ってた...
忘れてた。
「わかった。戻る」
なによ。
朝から顔見せずに連絡一つ返してこなかったくせに部屋に戻れってだけは電話してくるんだ
渋々と部屋に戻ると
お母さんとお父さんと愁くんみんな勢揃いだった。
母「きり。大人しくしててちょうだい。
心配だから」
愁「俺、部屋から出ていいって言ってないけど...」
「...連絡返さなかったくせに」
愁「なんて?」
「なんでもない」
はぁ。
父「きりの好きなアイス買ってきたぞ。
愁くん、食べさせてもいいか?」
愁「んー。きり、朝も昼もご飯食べてないんだよ。夜ご飯ちゃんと食べるならいいよ」
またいらんこと言う。
愁くん、私の敵だね。本当。
母「なんで食べないのー。」
ほらお母さんがまたうるさくなった
「病院のご飯まずいから」
母「食べないと良くならないよ」
「もう!うるさい!
みんなして私ばっかり攻めないで」
母「攻めてないよ。心配してるの」
「もういいよ、帰って」
母「え?」
「帰って」
愁「せっかく来てくれたのに」
「別に来てほしいなんて頼んでない」
母「...きり」
父「帰ろう。」
母「お父さん」
父「きりが帰って欲しいなら帰ろう」
お父さんはいつでも私の味方。
そんなに多くは語らないけどちゃんと私のこと考えてくれる
母「じゃまた明日くるから」
「こなくていいよ」
母「そんなこと言わないでよ」
父「お母さんは心配性すぎるんだよ。
きりもきりなりの考えがある。
あまり干渉するな。
ほら行くぞ」
お父さんがお母さんを連れて部屋を出て行った。
その後を愁くんも追った。
朝方4時になった。
久しぶりの入院だとなんだか気が張り詰める
ちゃんとトイレに行く時も看護師さんを呼んで愁くんの言う通りにした。
病院にいるのにゆっくりできないし疲れる...
家に帰りたい...
今日は昼になっても愁くんがこない。
トイレもいつまで人を呼ばないといけないの
《愁くん、家に帰りたい》
直接言いたかったけど
なかなか部屋に来ないから連絡をした。
昼を過ぎても連絡が返ってこない。
昨日は挿管外したばかりだから
ベッドにいろって言われたけど
今日はもう大丈夫だよね。
部屋から出て
1階のコンビニに向かった。
改めて大きい病院で
そこで働いてる愁くんはすごいんだなぁと
感心した。
デザートやジュースを買って1階の中庭のベンチに座った。
少し肌寒いけど
外の空気を吸えて気持ちがいい。
...プルルル
携帯が鳴った
愁くんだった
『きり、どこにいるの?』
「別にどこでもいいじゃん」
『おばさんとおじさんきてるよ。
早く戻っておいで』
そういえばお母さんとお父さん来るって言ってた...
忘れてた。
「わかった。戻る」
なによ。
朝から顔見せずに連絡一つ返してこなかったくせに部屋に戻れってだけは電話してくるんだ
渋々と部屋に戻ると
お母さんとお父さんと愁くんみんな勢揃いだった。
母「きり。大人しくしててちょうだい。
心配だから」
愁「俺、部屋から出ていいって言ってないけど...」
「...連絡返さなかったくせに」
愁「なんて?」
「なんでもない」
はぁ。
父「きりの好きなアイス買ってきたぞ。
愁くん、食べさせてもいいか?」
愁「んー。きり、朝も昼もご飯食べてないんだよ。夜ご飯ちゃんと食べるならいいよ」
またいらんこと言う。
愁くん、私の敵だね。本当。
母「なんで食べないのー。」
ほらお母さんがまたうるさくなった
「病院のご飯まずいから」
母「食べないと良くならないよ」
「もう!うるさい!
みんなして私ばっかり攻めないで」
母「攻めてないよ。心配してるの」
「もういいよ、帰って」
母「え?」
「帰って」
愁「せっかく来てくれたのに」
「別に来てほしいなんて頼んでない」
母「...きり」
父「帰ろう。」
母「お父さん」
父「きりが帰って欲しいなら帰ろう」
お父さんはいつでも私の味方。
そんなに多くは語らないけどちゃんと私のこと考えてくれる
母「じゃまた明日くるから」
「こなくていいよ」
母「そんなこと言わないでよ」
父「お母さんは心配性すぎるんだよ。
きりもきりなりの考えがある。
あまり干渉するな。
ほら行くぞ」
お父さんがお母さんを連れて部屋を出て行った。
その後を愁くんも追った。



