愁くんが出て行ってすぐ
看護師さんがきて管を抜いてくれた。

これで自由に歩き回れる

ここの病院は初めてで
何が何だかわからない

少しお散歩したい
ベッドから降りて区切られてるカーテンを出た
どうやらこの部屋は2人部屋だけど
誰もいなくて1人みたい。


...ガチャ

愁くんが入ってきた

「何してんの」

「ちょっとお散歩」

「今日はダメ
挿管抜いたばっかでしょ
トイレ行く時も誰か呼んで行って」

「なんで。」

「また発作出たら困るから」

何でもダメダメって
気が滅入る

「何日、入院?」

「まだわからない。」

「はぁ...」

自然に大きなため息がでた

「きり。」

「1人にさせて。」

「トイレ以外はベットの上で安静。
トイレも看護師さんと一緒にいって。
わかった?」

「...」

「わかったか?」

やっぱり医者の愁くんは大嫌い。

そう叫びたかったけど
もうあんな悲しい顔は見たくないと思って
我慢した。