幼馴染はお医者さん

次の日から体調に気をつけながら
仕事に復帰した

帰る場所が愁くんの家
付き合ったのと同時に同棲...

ただずっと幼馴染で知ってるからか
付き合っても何も変わらない

愁くんが仕事で帰宅しない日は
実家に帰ってお母さんの料理を食べて
体力をいっぱいつけた

愁くんと付き合って2ヶ月

お酒もあれ以降飲んでないし
喘息も心臓も発作が起きることがなかった

毎週の定期検診も必ず行って
次から2週間に1回になった

だいぶ落ち着いている

8:00

「おはよう、きり」

「おはよう」

休みの日、たまたま愁なんも休みだったみたいで
朝、隣のベッドにいた

「今日おでかけしない?」

「どこに?」

「きりが行きたがってた海」

「...行きたいけど明日も仕事でしょ」

「休みが合うなんてあんまないんだから
いける時に行こう」

「...」

「あれ?きりって俺にそんな遠慮する人だっけ」

「いや...最近帰り遅いし疲れてるのかなと思って」

「行きたくないなら別にいいけど」

「いく」

「ははっ、よしゆっくりでいいから準備しろ〜」

愁くんの車で愁くんの運転
ドキドキ

幼馴染でのる助手席と彼女としてのる
助手席とやっぱりなんだか違った

ふとした瞬間に手を握ってくれたり
優しさ全開の愁くん

2時間半ほどで海に着いた
入ることはまだ私の体調的にできないけど
足を海につけて少し楽しんだ

「きり少し休憩しよう」

いつのまにか愁くんがかき氷とジュースを買ってくれた

「うん」

海岸の階段に座り2人で一つのかき氷を半分こ
ジュースも半分こ

「きり、大好き
これからもずっと一緒にいよう」

「うん」

周りに人がいるのをお構いなしに
愁くんが私の唇に優しくキスをした

さぁ...明日から喘息に心臓の病気
頑張って戦う!

と決心した1日だった

長い間、幼馴染だった愁くん
これからは私の彼氏そして担当医としてよろしくね