幼馴染はお医者さん

家に着いたらまだ組み立て途中だった
私のベッドが愁くんのベッドの横にあった

「誰が作ったの?」

愁くんは私のところにずっといたから
つくれるはずがない

「親父」

「おじさんが?」

愁くんのおじさんは建築士
DIYも上手でなんでも作っていた

「今日からこのベッドで寝て」

「わかった、ありがとう」

お風呂に入って仕事の準備をしてベッドに入った
愁くんも色々準備や勉強をしてから寝室にきた
タイミング的にはほぼ同じ

「きりしんどかったら起こして」

「……ん」

「次の休み足りないもの買い出しに行こう」

「……ん」

眠たくて愁くんが話してることがあんまり頭に入らない

チュ

「え?」

眠たかったはずなのに目が覚めた
なんだか唇になにか当たった?
なに?

...キス?

「おやすみ」

「...愁くん」

愁くんが何も言わず自分のベッドに入った

今のは何?
頭が睡眠モードに入って何が起きたかわからなかった
キスだったのかなんなのかそれがわからずしばらく眠れなかった