◯きりサイド◯
「おきた?」
「うん」
白衣の愁くんが私の横に座って
心配そうに私の手を握っていた
「あっ...」
気づいて私からその手を離そうとしても
もっと強く握られて離れない
「なに?」
「...愁くん
彼女いるのにそんなことしちゃダメだよ
私がその人に怒られちゃう」
「昨日、俺の携帯みたろ」
「見たというか電話がずっと鳴ってて目に入っただけ」
「それで女の名前でレストラン集合の連絡がきたから彼女だと思ったんだ」
「...うん」
「説明したけど病棟の送別会があってその誘いの連絡だ」
「嘘だ」
「嘘じゃない」
「じゃ愁くんは彼女いない?」
「ははっ、いないよ」
なんだ、私の勘違いか...
勘違いで出て行って飲みまくって体調崩してダメだな...私
よかった...
よかった?
安堵感があるってことは
少しは...まだ愁くんのこと...
「きりが俺の彼女になってくれる?」
えええ?
え?え?
えーーー?
「...今なんて?」
「だから付き合って」
「えっ?私?」
「きりって他に誰かいる?」
意識が戻ってすぐで頭が回ってない
「なんで私なの?」
「俺、ずっときりのことが好き」
違うよずっと好きなのは私
「ずっとっていつから?」
「本格的に好き守りたいって気づいたのは俺が高校の時かな」
「えっ」
そんな前から
全然気づかなかった
「俺は大好きなきりの病気をよくしたいから
医者になることを決めて勉強頑張った
担当医として近くにいることができている
そんな俺をきりは嫌いかもしれない
でも俺は嫌いになることは絶対にない
だから付き合ってください
そしてきりの病気が落ち着いたら結婚しよう
家族になろう」
結婚?
...家族?
「...私...私も
だいすきぃ
愁くんのことずっと好きぃ
小さい頃から私には優しくて
甘えさせてくれる愁くんがずっと好き」
涙が止まらない
愁くんは私のためにずっとずっと
考えてくれていたのに...
医者の愁くんは嫌いだとか酷いこと言って傷つけた
「俺はきりしか好きじゃない
だから安心して
昨日みたいに勝手に落ち込むな」
私の手を離して頭を撫でた
「...うん」
「昨日、電話で
好きなのにぃぃぃ
って泣いてたよ」
「ええ〜
そんなこと言ってない」
待って全く覚えてない
恥ずかしい...
「ははっ、いってたよ
可愛かった」
「///」
愁くんが彼氏
幼馴染だったのに彼氏
モテモテ愁くん
今の私なんか釣り合わない...
釣り合う女性になれるかな
まずは病気を治して一緒に海や旅行にも行きたい
「愁くん、治して」
「え?」
「愁くんとやりたいこといっぱいあるの
全部やりたいから病気治して」
「そうだな...
少し時間がかかるけど頑張って遠くまでお出かけできるようにしような」
「...うん」
「よし、やっと言えたぁ
帰ろうか」
「...うん」
愁くんは着替えに行って会計をしてくれた
私はゆっくり準備をして職員出入り口に集合した
「おきた?」
「うん」
白衣の愁くんが私の横に座って
心配そうに私の手を握っていた
「あっ...」
気づいて私からその手を離そうとしても
もっと強く握られて離れない
「なに?」
「...愁くん
彼女いるのにそんなことしちゃダメだよ
私がその人に怒られちゃう」
「昨日、俺の携帯みたろ」
「見たというか電話がずっと鳴ってて目に入っただけ」
「それで女の名前でレストラン集合の連絡がきたから彼女だと思ったんだ」
「...うん」
「説明したけど病棟の送別会があってその誘いの連絡だ」
「嘘だ」
「嘘じゃない」
「じゃ愁くんは彼女いない?」
「ははっ、いないよ」
なんだ、私の勘違いか...
勘違いで出て行って飲みまくって体調崩してダメだな...私
よかった...
よかった?
安堵感があるってことは
少しは...まだ愁くんのこと...
「きりが俺の彼女になってくれる?」
えええ?
え?え?
えーーー?
「...今なんて?」
「だから付き合って」
「えっ?私?」
「きりって他に誰かいる?」
意識が戻ってすぐで頭が回ってない
「なんで私なの?」
「俺、ずっときりのことが好き」
違うよずっと好きなのは私
「ずっとっていつから?」
「本格的に好き守りたいって気づいたのは俺が高校の時かな」
「えっ」
そんな前から
全然気づかなかった
「俺は大好きなきりの病気をよくしたいから
医者になることを決めて勉強頑張った
担当医として近くにいることができている
そんな俺をきりは嫌いかもしれない
でも俺は嫌いになることは絶対にない
だから付き合ってください
そしてきりの病気が落ち着いたら結婚しよう
家族になろう」
結婚?
...家族?
「...私...私も
だいすきぃ
愁くんのことずっと好きぃ
小さい頃から私には優しくて
甘えさせてくれる愁くんがずっと好き」
涙が止まらない
愁くんは私のためにずっとずっと
考えてくれていたのに...
医者の愁くんは嫌いだとか酷いこと言って傷つけた
「俺はきりしか好きじゃない
だから安心して
昨日みたいに勝手に落ち込むな」
私の手を離して頭を撫でた
「...うん」
「昨日、電話で
好きなのにぃぃぃ
って泣いてたよ」
「ええ〜
そんなこと言ってない」
待って全く覚えてない
恥ずかしい...
「ははっ、いってたよ
可愛かった」
「///」
愁くんが彼氏
幼馴染だったのに彼氏
モテモテ愁くん
今の私なんか釣り合わない...
釣り合う女性になれるかな
まずは病気を治して一緒に海や旅行にも行きたい
「愁くん、治して」
「え?」
「愁くんとやりたいこといっぱいあるの
全部やりたいから病気治して」
「そうだな...
少し時間がかかるけど頑張って遠くまでお出かけできるようにしような」
「...うん」
「よし、やっと言えたぁ
帰ろうか」
「...うん」
愁くんは着替えに行って会計をしてくれた
私はゆっくり準備をして職員出入り口に集合した



