「なにって……1号は、1号だろ?」
ふいに、成川くんが私に視線を送ってきたので…全力で首を縦に振って頷いて見せた。
「はいっ、私は1号です!成川くんの女友達第1号の向坂 絃です」
っと早口でそう口走った直後─…
突然、隣から伸びてきた成川くんの腕が私の肩の上に乗っかってきて、、何を血迷ったのか彼は肩を組むようにしてグッと私の身体を自身の方へ引き寄せる。
「そーいうこと。コイツ、俺の友達らしいわ」
(コイツ…なんて、親しい人に使うみたいな人称代名詞で呼ばれたっ!!しかも、今…私たち触れ合ってる?!!触れ合ってるよね?!!)
完全に思考回路が停止した私の様子に気が付いたのか、タラちゃんは哀れむような視線を私に送っている。
一方で山田くんは、とんでもないゴシップを聞いたと言わんばかりの笑顔で成川くんを見つめている。
そして彼はその笑顔を崩すことなく、有頂天にいる私を一気に絶望へ突き落とす一言を放った。
「確かに、絃ちゃんってちょっと雰囲気似てるもんなぁ─…“ルナちゃん“に。」
どうやら成川くんの想い人の名は─……
ルナちゃんというらしい。



