重大な問題に気付いてからの午前の授業は悲惨だった。集中力がまるでなく、うわの空で…解答を求められた問いは全て外したし、体育の授業でバレーボールをした際には顔面でボールを受けた。
昼休みになった今も、額にはボールが当たった際の赤みが残り…その衝撃の強さを物語っている。
「絃〜、私今日お弁当ないから学食ついてきて」
タラちゃんに付き添い、お弁当を持って食堂へと向かったのだが…出遅れてしまったのか、既に席が埋まりつつあった。
「私、空いてる席を探して確保しておくから。タラちゃんは昼食をゲットしてくるのだ」
トンっと友人の背中を押して、空いている席を求めて歩き出す。「絃、さんきゅー」という声を背中で聞かながら…男子生徒三人組が今まさに席を立とうとしているのが視界に入った。
さすが成長期真っ只中の男子諸君!!食べ終わるのが早くて助かります!!
そばで待ち伏せている私の存在に気付いたのか、一人の生徒が空気を読んで立ち上がると…それに続いて残り二人も口元をモグモグ動かしながら席を空けてくれた。



