「予定通り、ナル氏に告ったんだよね?」
「うん。昨日の放課後、図書室で。」
「っで…粉々の粉末になって終わったと」
「はい…見事な振られようでしたね、あれは」
「……で、なんで友達になろうと思った?」
「……ん?」
「いや、ナル氏…大切にしたい相手は既に存在するって言ったんでしょ?遠回しに言ってるけど、それってつまり言ってしまえば…“大切な彼女“が既に存在する…という意味なのでは?」
タラちゃんのその発言により、自分がとても大きな間違いを犯していることに気が付いた。
(そういえば、そうだった。大切な人が居るってはっきり言われたんだった…)
一度退室した彼が戻ってきて、必要以上に絡んできてくれたことにより…すっかり心を許してもらえたと勝手に勘違いして舞い上がっていたが…
─…大切にしたいと思う相手が既に存在する
って…“彼女“というワードを使わなかったのは私を思っての最大限の配慮だろう。
友達から始めよう、なんて浮かれていた昨日の自分に言って聞かせてやりたい。彼は彼女持ちだから潔く諦めるんだ…って。



