そう思うとなんだか申し訳なくって............
「っ、あの、入江さん、千歳くんとは、」
必死に説明しようとしたその時。
私のくちびるに、
人差し指をふわっと乗っけて。
「ん。知ってる。
元婚約者、でしょ。川名ひなのちゃん」
そのままの流れて、
ふわっと、急に呼ばれた私の名前。
「〜〜っ、入江さん、私の名前、」
まさか呼ばれるなんて、
思ってなかったから、びっくりで頭が回らない。
頭が回らないまま、
入江さんを見つめていると。
「............大学の時、ちらっと名前聞いてたし、写真も見たことあって、知ってた。ずっと、」
そう言って、申し訳なさそうに距離を取ると、
そのまま、近くのベンチに座る入江さん。



