それでも微かな妙な音が聞こえてきて私は耳をすませた。
なにかのモーター音のような、空気が抜けているような、なんとも形容しがたい音。
それはどうやら涼香の口から漏れてきているみたいだ。
だけど涼香は口を開いていない。
どういうこと?
疑問に感じて近づいていく。
涼香は相変わらず首に触れたまま動かない。
目は見開かれ、充血しているのに、どこを見ているのかわからなかった。
「涼香?」
声をかけてもやはり返事はないが、近づくにつれて妙な音はどんどん大きくなってくる。
一体どこから聞こえてくるんだろう?
視線を涼香から離さずにその周りをグルリと一周したときだった。
あることに気が付いてしまって私はその場から動けなくなった。
この音。
この、空気が抜けるような音は……。
私は涼香の後ろから、その首にそっと手を伸ばした。
赤い線が一周している。
そこから音が聞こえてきているような気がして。
なにかのモーター音のような、空気が抜けているような、なんとも形容しがたい音。
それはどうやら涼香の口から漏れてきているみたいだ。
だけど涼香は口を開いていない。
どういうこと?
疑問に感じて近づいていく。
涼香は相変わらず首に触れたまま動かない。
目は見開かれ、充血しているのに、どこを見ているのかわからなかった。
「涼香?」
声をかけてもやはり返事はないが、近づくにつれて妙な音はどんどん大きくなってくる。
一体どこから聞こえてくるんだろう?
視線を涼香から離さずにその周りをグルリと一周したときだった。
あることに気が付いてしまって私はその場から動けなくなった。
この音。
この、空気が抜けるような音は……。
私は涼香の後ろから、その首にそっと手を伸ばした。
赤い線が一周している。
そこから音が聞こえてきているような気がして。



