「顔、赤いね。大丈夫?」
頬に触れながらそう言うと、涼花はゆでだこのようになって俯いた。
「先生はいつもそんな感じなんですか?」
「そんな感じ?」
「その……イケメンな感じです!」
「ああ、よく言われる」
そう言ってニッと口角を上げると、涼花が笑い出した。
涼花が此処に通い出して一ヶ月が過ぎた。この頃には涼花は何でも話してくれるようになっていた。
「先生、私学校行きたくないよ」
「行かなくても良いんじゃ無い?」
「そこは学校行きなさいって言う所じゃ無いの?」
「んー?そうかもだけど、涼花ちゃんは行きたくないんでしょう?それとも本当は行きたいの?」
涼花は少し悩んでから、こちらを見た。
「最近よく分からなくなってきたんだ。あんなに学校行きたくないと思ってたんだけど、何か大丈夫な気がしてる」
「へぇー。それはどうして?」
ニヤニヤと私が涼花ちゃんを見ると、ポッと頬を染めた。
「雅之くんが学校おいでって……」
「へぇー。雅之くんがねぇ。それで?」
「雅之くんと一緒に登校しようかと……」


