そんなある日、会いたくない人達に出会ってしまった。
塚田と吉川さんは僕に絡んでくる。ストーカーと罵りあざ笑う姿。こんな姿を愛花さんに見せたくなかった。しかし愛花さんは僕の前に立ち、僕を守ってくれた。愛花さんが自分の武器を最大限にいかし、吉川さんを落としに掛かると、塚田が逆上する。僕はどうしてこんな人達に嫌がらせを受けていたのだろうか?子供のような虐めを受け、下を向いていた日々に苦笑した。僕には愛花さんがいる。その愛花さんがとんでもないことを吉川に言っていた。
「それじゃあ、その可愛い唇奪っちゃおうかな?」
そんな事はさせない。
僕は叫んでいた。
「ダメです」
吉川さんに触れていた愛花さんの手を掴んだ。吉川さんが何やら叫んでいるが僕の耳には何も届かない。吉川さんの言葉を無視して前を向いた。
「ダメです。この人は渡さない」
回りは一瞬静寂し、すぐにざわめきが広がる。塚田が男に乗り換えたのかと笑ったが、そんなことどうでも良かった。この人だけは誰にも渡せない、渡したくないと思った。


