そんな僕に向かって、愛花さんはふふふっと笑った。
「歩ちゃんに早く会いたかったからだよ」
はうっ……。
僕は胸元の服を鷲づかみにして、身もだえた。
そういう所なんですよ。
無自覚に相手の喜ぶことを言ってくる。
無自覚に愛をぶちまけてくる。
自分は愛が分からないと言いながら、これでもかと愛情を注いでくる。これが演技なのか天然なのかが分からない。
「愛花さん、僕の心臓がもたないので、今日はそれぐらいにして下さい」
「そう?だって歩ちゃんが心配だって言ってたから……」
「あの……どこから話を聞いてましたか?」
「んー?割と初めの方からかな?」
「えっ……?」


