結婚式後から一年と数ヶ月後―――― 愛花は掃除機を掛けていた。すると掃除機の音に気づいた歩夢が慌てた様子でこちらにやって来た。 「愛花さん、何をやっているんですか。そういうのは僕がやるので座っていて下さい」 「えー。これぐらい大丈夫だよ」 「大丈夫ではありません。良いから座って下さい。今は大事な時期なんですよ。一人の体じゃ無いんですから、ほらここに座って下さい。膝掛けも掛けて」 「歩ちゃんは心配性なんだから」 私はそう言って、大きなお腹をさすった。