徹子ママだけだと言って、やっぱり歩ちゃんの次に徹子ママだと言った。その言葉が迷惑だったのだろうか?
「愛花さんには徹子ママの方が良いのかもしれないけど、僕にはあなただけなんです。僕の全てはあなたに……全てを捧げても良い。だから僕の側にいて下さい。離れるなんて言わないで。愛花さんの事を一番分かっているのは徹子ママかもしれないですけど、誰よりもあなたを愛しているのは僕です。お願いです。僕を選んで下さい!」
それを聞いて、歩夢が勘違いをしていることに気づく。
もしかして……歩ちゃんあの時、最後まで話を聞いていなかった?
「歩ちゃん……ごめんね。もしかして凄い誤解をしているみたいなんだけど……」
私はあの日あった事を話した。すると、歩夢は真っ赤な顔をして頭お抱えながら安堵の表情を見せる。
「良かったーー。僕はもう必要が無いのかと思いました」
「それを言ったら私の方だよ。あの日、歩ちゃんの家に行ったら吉川さんがいた」
「それは誤解です!」
「知ってる……服を取りに言った社長……歩ちゃんのお父さんが、家にいる吉川さんに驚いて話を聞いてきてくれたから」
「そうでしたか……」
「「…………」」
二人の間に沈黙が流れる。


