私はあなたに恋してます

『なんで、また急に彼女なんか…。だってお前今まで何人もの告白、断ってきたんだろ?』

『それがさ、一目惚れしちゃったんだ。しかもサッカー部のマネージャー』

あ、サッカー部のマネージャーと言えばあの子だ

栗色の髪の毛に、両サイド結んでて、背は小柄でそして何よりめちゃくちゃ可愛いと噂の

"貫地谷 くるみ"ちゃんの事だ

『まさかあの貫地谷さん?』

『そう、俺あの子に惹かれてさ。なんて言うかこう、守ってやりたいみたいな』

『そっか、寂しいけど、幸せになれよな』

実は俺貫地谷さんのこと知ってるんだよな

だって、貫地谷さんは俺の…幼なじみであり、初恋の人だから

それをまさか俺の親友と付き合うなんてな

(あの時告っていれば今とは違った未来だったのか?)

遡ること2年前、俺が中学二年生の頃の話だ

『新弥くん、一緒に帰ろ?そして新弥くんの家でテスト勉強したいなーって』

『お?くるみ。今日は別に用事がないからいいぜ』

『ほんとに?やったー!』

俺とくるみは生まれた病院や誕生日までもが一緒の幼なじみ