私はあなたに恋してます

chapter.5『俺の初恋の人』


『新弥〜』

『おぉ〜、神谷〜。どーした。お前が駆け寄ってくるなんて』

『あぁ、その事なんだけど』

こいつは神谷 優真

俺の幼なじみであり親友だ

小さい頃からよく一緒にいるから、お互いのことならなんでも知ってる感じかな

『なんだよ、早く言えよー』

『新弥、悪い。俺、彼女が出来た』

親友のその言葉に俺は目見開き、驚いた表情を向ける

『はぁあ?お前が彼女!?』

俺がこう言うのには理由がある

神谷はこう見えてよくモテる


運動神経抜群だし、頭がいいし、そしてサッカー部のキャプテンで、エースを務めて

さらには生徒会にも入ってる


だからモテないわけが無い

そして、こいつは今までに何十人と告白を受けてきた

だけどそれをすべて断っていたんだ

理由を聞いても『生徒会が忙しいから無理』や『サッカーに集中したい』などと理由を述べていたのに