私はあなたに恋してます

chapter.3『夜の街』





『まーなー!どっか行かね?』

私の名前を呼んだこいつは名前は知らない夜の遊び相手

まぁ家など、宛のない者がうようよ住み着いてるこの街の名前は『蘭城街』という闇の街

犯罪が後を絶たないということでも有名な街

なぜそんなところに私がうろついてるのかと言うと

私は小さい頃に親に捨てられ、挙句の果てには施設をも追い出される始末

『まな〜?聞いてるの?』

『あー、なに?』

『まなっていつもそーだよな?まぁいいけど、この後俺らと遊び行かね?』

『行くあてないからいいよ』

こうして私は名前も知らない男の人と夜の街を練り歩くのでした