ベランダ越しに花束を


そして今回も同様に、私から光琉を剥がそうとしているのだろう。

本当にくだらない。

私はもやもやと嫌な気持ちが込み上げる。

その反面、光琉は表情1つ変えず、口を開く。

「男でもなんでもいいだろ。とにかく、もう舞花に手を出すな」

『えっとー、もしかしてヤマモトさんの彼氏?ちょーやばーい!休んどいて遊ぶとか、そっちこそ何してんだよって感じー』

そう言い、日和はきゃはっと笑い声を上げる。