「あー、それがさっき見えちゃったんだけど」
「なっ、何よ?」
「さっきの男も卯月のマーク済みか〜」
?
この男、何を言ってるの?
「は?」
「…卯月さんってさ〜
恋してる自分が好きなだけでしょ?」
「は、はぁ?!
あんた何勘違いしてるの!」
別にこんなの、たくさんいる男のうちの1人で特定の1人に私が恋心を抱いているわけではない。うん全くもって。そんなわけ。
「勘違いじゃないよ
んーなんだろな恋に恋してるって感じ?」
そう言ってこっちを見つめる彼の瞳は皮肉に満ち溢れているようで。
…くっっそムカつく。
「恋に恋してるって…
あんたに私の何がわかるってわけ?!」
「何がわかるって、俺はアノ宇佐美廉だぞ?俺が本当の恋ってやつ、教えてやるよ。まだお前には早いだろうけどね、ククッ」
「なっ…何笑ってるわけ?!
のぞむところよ!!」
「じゃあ、お前今日から俺の彼女だからよろしく」
「よろしく…って、は?!」
かかかか彼女っ?!
一体こいつ、何を言ってるわけ?!
呆気に取られていると、ヒョイっと私の手からスマホを奪って、
「じゃ、連絡先登録しといたから。よろしくな」
そんな言葉を残して図書室を去っていった。

