良かったのかな?日野さんとは何も話してなかったけど。
様子を伺おうと思い秋君の顔を覗く。
「なんだよ」
「別に」
流石に見過ぎだったのかすぐにバレてしまった。
「…」
「…」
うーん。やっぱり距離を取りたくなってしまう。
さっき秋君の顔と覗いた後徐々に私は秋君と距離を取っていった。
「おいっなんで離れていくんだよ」
むすっとしながら私の方を見てくる。
だって……
さっきもあったように秋君は女の子達にすぐに囲まれるから一緒にいたら私にまで火の粉が飛んでくる。
今は職員室前だから人が少ないかもだけど、歩いて行けばそうは行かない。
あからさまに避けているみたいになっているけど、ごめんなさい。
心の中で謝りながら距離を取る。
「秋君とは近づかないようにするから」
少し気まずく思いながら言うと、わからないとでもいいたそうな顔をしながら首を傾げた。
そのうちわかる、はず?



