秋君いろんな女の子達に囲まれまだ動けそうにないから先に生徒会室に行っちゃおう。
そう思い、靴から上履きに履き替え生徒会室に向かう。
えっと、どこだっけ?
生徒会室なんて今まで行った事もなかったからどこがどこだかさっぱりわからない。
あっち?いやっこっち?
まぁ、歩いてたらつくはず!
若干歩きながら迷ったがなんとか生徒会室に辿り着く事ができた。
コンコンコンッとノックを3回し、「どうぞ」と言う声が聞こえたので扉を開け中に入る。
「失礼します」
他の教室に比べると一回り小さい部屋。
「あっ時雨さんきてくれてありがとう」
「いえっ」
会長はいつもと変わらずだなぁ。
まだ秋君の姿はなかった。
絶対女の子達に捕まってるよね……
大変だなぁ。毎日なのかな?
そう思うだけで乾いた笑みがこぼれた。
「あれっ柚弦は?」
「今、女の子達に門の所で捕まってます……」
「あーそゆことね」
このような事は初めてじゃないらしく、会長も納得したように眉の端を下げた。
「じゃあ柚弦が来るまで座っといてっ」
「ありがとうございます……」
ソファーは入ってすぐ見える場所と生徒会室の奥にもう一つ。ここは生徒会室に入ってくる角度からは見えない。
失礼します……
心の中で呟きながら奥へと進む。
「うぉっ」
奥に進むと、ソファーで寝ている火野さんの姿が。
ここで寝てるの?
確かに今はまだ早い時間だし眠いのも頷ける。
私は立っとこっと。
ソファーは火野さんが占領しているから端っこで立っている事にした。



