「ちょっ何ついてくるのよ」
「はぁ?行く場所が同じなんだからそりゃ一緒になるだろ」
学校は一緒に登校すると女子の目が怖いから別々で登校しようと思っていたのに。
私が歩く速度を早くしても遅くしても絶対についてくる。
「もう先行くからっ」
学校が近づいてくると流石にやばいと思い走って行く事に。
「ちょっおいっ悠希に時雨と一緒に来いって言われたんだよ」
会長に?なんで?
まぁ、どういう意図があるのかわからないけど生徒会長様を無視する訳にはいかないよねぇ。
「わかった……」
走ろうと思っていた足を止め、秋君の横を歩く。
「……おい、なんでそんなに離れてるんだよ」
「別に……」
学校が近づいてるのに隣なんて歩けないでしょ。
秋君の隣にはいるが、1メートルくらいの空間が私と秋君の間にあった。
学校の門を潜ると周りから黄色い声の嵐。
さ、流石イケメン……
門を潜っただけでこんなに騒がれるとか……
恐るべしイケメンの力。
こんな所で一緒に登校ていたなんてバレたら殺されかねないっ
私は秋君と来ていた事がバレないようにさらに距離を取り野次馬の中を通って下駄箱へと行った。



