よし、終わった……
今の時刻は6時26分。
ここには吹奏楽部がある為校舎を閉めるのが7時半になっている。
あと1時間くらいか、
なんとか間に合った……
よし、今から入れに行こう。
返事を書いた紙を持ち図書室を後にした。
図書室は2階にあり、本館に下駄箱が置いてあるからわざわざ靴を履き替えて玄関から入らないといけない。
本当は本館と別館を繋ぐ道があるんだけどあそこは目立つから使ったことが無い。
バレるよりはましだよ……
そんな事を考えて行くうちに本館の玄関につく。
よし、じゃあ一年生から入れていこう。
一年生8人。
二年生5人。
三年生11人。
一年生は入学したばかりで不安なことが多いだろうから結構相談が来る。
二年生は成績が伸びない。これから受験とか入ってくるのにどうしよう、と言った感じが多い。
3年生は受験。やっぱり大学に行く人が多いから受験勉強が大変ならしい。
今の時代、高卒でも雇ってくれる所も少なくはないがやっぱり将来の可能性は広げておきたいみたい。
まぁ、どの学年にも悩みはあるってこと。
そんな事を考えながらどんどん紙を入れていく。
よし、あと一通だけ。
この一通はあのお母さんの事で相談をくれた人。
この下駄箱は一年生、三年生、二年生の順番で並んでいる。
だから必然と二年生が一番最後になってしまう。



