「ふーっ」
結構集中して本を読む事ができた気がする。
椅子の背もたれに体重を乗せながら伸びをしていると不意に部屋にある時計が目に入った。
7時、10分……
「えっーーっ」
7時って……
もうご飯の時間とっくに過ぎてるじゃんっ
やばいっやばいっ早くご飯作らないとっ
急いで部屋から出てキッチンまで走る。
「あれっ?」
着くと秋君がキッチンで何かをしていた。
「あっ時雨、お疲れ」
「う、うん……ありがと」
なんでキッチンに?
秋君はリビングにいるか自分の部屋に行っていると思っていたのに。
「もうちょっとでご飯できるからゆっくりしてろ」
「ありがとう……」
ん?ん?ん?
私の頭の中はハテナで埋め尽くされた。
いつもと様子が違いすぎて、座るのも忘れて立ち尽くしていた。
今日の秋君おかしくない?
いつもより何100倍も優しいんだけど……
さっきの雨で風邪引いた?
でも体調は悪くなさそうだったし
うーん
……やめよっ
どうせ考えても意味ないし。
考える事を放棄し、ボフッとソファーに倒れるように座った。



