「ん?どうした?」
私がいつもよりもゆっくり歩くからどこかおかしいのかと心配してくれたのか私の顔を覗き込んでくる。
ちょっ半径一メートルより中には入らないでっ
暗かったしちゃんとは秋君の顔が見えなかったけど、そこにいるとわかるだけで心臓がバックバクだ。
「好き……」
「えっ……?」
気付いたら私はそう言っていた。
本当にポロリッと本能的に放った言葉だった。
秋君も固まっている。
「ご、こめんっ忘れて……っ」
恥ずかしすぎるっ私なんであんな事を……
今すぐにでもさっきの言葉を取り消したかった。
好きっていうのは早く伝えた方が良かったと思ってはいたけど、こんなにも早く伝えちゃうなんて……っ
「忘れないよっ今の言葉」
「えっ?」
もうゆでだこになっているであろう顔なんて気にせず秋君の顔をじっと見た。
「今の、ほんと?」
私は逃げ出したくなり回れ右をして走り出す。
「っと、逃すわけないじゃん」
余裕ありげな表情を浮かべながら逃げようとする私の腕を掴み、私の動きを制止した。
やばっ捕まった……



