「ほら、行くぞ」
私の手を引きステージ台から降りて行こうとする。
「えっあ、うん……」
なんか、胸がドキドキするっ
さっきもそうだ。秋君がステージ台に登って来て紙をばら撒いた時も、私の為に微笑みかけてくれた時も私の胸は高鳴った。
これを私は昔体験した事がある気がする。
もうずっと前、小学校の時。
好きな人にだけ持っていた感情。
……もしかして、私、秋君の事、好き?
いやいやいやっそんなわけないよね。
だって今まで一緒に過ごしてきて好きという感情を抱いた事は……あったかもしれないっ
好きという訳じゃないけど、ドキドキした事なら何回かあったし。
それに私は好きなのかもと思った時に妙に肩にハマった気がした。
じゃあやっぱり私は秋君の事が"好きだったんだ"
多分結構昔から秋君に対する特別な感情は持っていたはずだ。
だけど、私は今の関係が変わってしまうのかもと、無意識に恐れていたのかもしれない。
もしかしたら私は秋君に夏祭りの時に好きと言われた時にはもう答えを出すことはできたのかもしれない。
そう思うとすごく申し訳なく思った。
返事はすぐじゃないと言ってくれたけど、やっぱり相手からすると気が気じゃなかったかもしれない。
なら、私がする事は一つ。
一刻でも早く秋君に私の気持ちを伝える事–––。



