「じゃあ片付けますか」
「あぁ」
みんなが帰り、静かになった庭で二人黙々と花火の後片付けをした。
あれっまだここに花火残ってる?
私が庭で花火の棒が落ちていないか確認していると二本まだ使われていない花火を見つけた。
さっきは暗かったし、誰かが落としちゃったのかな?
落ちていたのは線香花火。
「おい、そっちは終わったか?」
タイミングよく部屋から秋君が顔を覗かせていた。
ナイスタイミングっ!
「秋君、まだ花火残ってたから一緒にしない?」
「まだ残ってたのか?わかった今行く」
秋君はさっき片付けたマッチを持って出て来てくれた。
「あっマッチも持って来てくれたの?」
「当たり前だろ、じゃなきゃどうやって火つけんだよ、お前原始人かよ」
「うるさいっ」
なんかこうやって言い合いのも久しぶりな気がする。
秋君に線香花火を一本渡し火をつけてもらう。
「つかない……」
「だね……」
丁度今風がビュンビュン吹いて来て中々火がつかなかった。
「ちょっとこっち来い」
私は秋君と向かい合ってしゃがんでいたが、来いと言われたので秋君の横に行った。
すると秋君がも私と体が触れるんじゃないかというくらい近づいて来た。
「ちょ、ちょっと」
「何?火つかないから風よけにと思って」
「あっそゆこと……」
私ったらなんだか違うことを考えていた気がするっ
「もしかして、違うこと考えてた?」
フッと私を見透かしたように笑う秋君にドキッとしてしまった。
その笑顔は反則だよっ
「あっついた」
少しして風よけが上手くいったのか火がぼっとついた。



