「たっだいまー」
「お前うっせーよ」
「ここでは静かにしてくださいっ」
「まじ黙れ」
ぞろぞろとさっき病室を出て行ったみんなが戻ってきた。
あれっみんな別々に出て行ってたよね?
行きはみんな別々だったのに帰りはみんな一緒だったから不思議に思った。
「さっきみんなと会ったんだよね!」
今日来てからずっとハイテンションの先輩が楽しそうに私の知りたい事を言ってくれた。
そうなんだ。
「で、お前らはなんの話してたんだ?」
私と会長が二人で病室にいた事が気になったのか眉をひそめながら秋君が尋ねてくる。
「ん?内緒話だよ、ね?」
会長が私の方を向きながら目でコンタクトをとってきたので慌てて頷く。
「ふーん」
私達の会話を聞いて反応したのは秋君じゃなく、芽沙だった。
芽沙?怒ってる?
「ちょっと秋さん、早く会長から凪音を剥がしてくださいよ」
「俺だってそうしてーわ」
「じゃあ早くしてくださいよ」
「お前ふざけてんのか?入院中の凪音を動かせるわけねーだろ、それともなにか悠希を蹴ってでも剥がせって?」
「だめです、会長に手を出したら殺しますよ?」
「それはお互い様、お前も殺されなくなかったら手ー出すんじゃねーぞ」
なんていう怖い会話が聞こえてきて会長と目を合わせて声を殺して笑った。



