「俺、お前の事がずっと好きだった。良ければ俺と付き合ってほしい」
告白の仕方なんてわからなかったしそもそも何かを準備していたわけでもない。
だから俺の気持ちをちゃんと言葉にしよう。それだけを考えて俺の気持ちを伝える。
少し沈黙がありこれダメだわと思い始めた頃、夢月が口を開いた。
「私も好き、海斗の事がずっと好きだったっ」
その言葉を聞いた瞬間、心の底からブワッと何かが溢れてきた。
「まじで……?」
確かめるように俺は聞き返す。
「うんっだからこれからもよろしくお願いしますっ」
そう言ってにっこり笑った夢月の笑顔を見て俺は実感した。
「こちらこそよろしく」
嬉しくて、嬉しい過ぎて涙が出そうになったのをなんとか堪える。
「うんっ」



