「か、海斗!?」
俺がここにいる事に驚いているのかそれとも俺が夢月を抱きしめている事に驚いているのかは知らないがとにかく驚いている夢月の声が聞こえてくる。
「お前、何迷子になってんだよ、まじで死ぬかと思った……」
夢月が今俺の前にいる事を確かめるように強く夢月を抱きしめる。
良かった……
「ちょっと海斗?どうしたの!?」
夢月は俺がなんでこんな事をしているのかわからないといった様子だった。
あーやべ俺の心臓今やばいわ、夢月には伝わっていませんように……。
そう願いながら夢月をそっと離す。
「とにかく良かった、お前を見つけられて」
「面目ない……」
夢月は申し訳なさそうに身を縮こませた。
「いや、別にもういい見つけたし」
本当は見つけられて腰が抜けそうな程安心しているがそんな事口が裂けても言うわけがない。
「ご、ごめん海斗とここで花火が見たいなと思って下見に来ようとしたら迷っちゃって……」
あはは……と眉をハの字に下げながら乾いた笑みを浮かべる夢月。
「ほんと良かった……」
俺はもう一度呟いた。現実かどうか確かめる為に。



