「……いくらなんでも遅い」
あいつがイカ焼きを買いに行ってからもう三十分はたっている。
いくらあいつがバカでも流石にもう戻って来てもいい時間だ。
何してんだよあいつ
夢月に電話をして場所の確認をしようとスマホをズボンのポケットから取り出す。
「げっ……」
スマホを開くと何十件ものあいつからのラインがはいってきていたことに気付いた。
全然気づかなかった……
すぐにラインを開くと内容は色々だった。
「ここどこー」
「道わかんなくなっちゃった」
「ごめん海斗イカ焼き四本も買っちゃった」
「まじここどこー」
こいつ呑気にも程があんだろ
「チッ」
自分が迷子なのも気付いてないんじゃないかと思ってしまう程のバカさに舌打ちが溢れる。
しかもなんだイカ焼き四本って、お前そんな食わねーくせに。
仕方ない。探しに行くか……
俺は夢月を探しに行く為に重い腰を上げる。
姉妹揃って迷子になんなよ。
前にも夢月の妹のくるみがいなくなったって騒いでたからな。
あん時は夢月が見つけたらしいけど。
「まじでどこ行ったんだ」
ぼそっと呟きながら足を動かし続ける。



