まずはお互いの食べたいものを探し、見つけては食べてを繰り返していた。
「流石に食べ過ぎだ……」
一息着くために壁にもたれかかっていると秋君が苦しそうにしていた。
いつもよく食べるけど、今日はまた一段と食べてたなぁ。
ポテトにベビーカステラ、唐揚げときゅうりの一本漬と綿飴とフルーツ飴それからかき氷と計七品を平らげていた。
それから射撃をしたり輪投げをしたりした。
秋君が金魚すくいをしたいと言い出した時は流石に止めたが。
だってうちでは生き物は飼わないようにしている。絶対にお世話をできないから。
「私も結構食べたなぁー」
秋君ほどじゃないけど私も食べた方。
お祭りは美味しいものがいっぱいでついつい食べ過ぎてしまう。
「今何時?」
「七時半くらい」
着々と花火の時間が迫ってきていた。
花火はみんなと見たかっけど、屋台を巡っているときにも会わなかったしみんなと見るのは難しいかもしれない。
「じゃあ行くか」
もたれていた壁から背を離し、どこかに行こうとしている秋君。
ん?どこ行くんだろう?
ついていかないと置いてかれてしまいそうだったので急足で秋くんの後ろ姿を追った。
一人になると帰れる気がしない。
下駄を履いていてものすごく走りにくかったが足を止めるわけにもいかず無我夢中で走る。
ちょっとは待ってくれてもいいじゃんっ
心の中で悪態をつきながら秋君を追うといつの間にか高台に来ていた。



