「ってか、はぐれちまったなあいつらと」
あっ確かに……
私達は一番後ろにいたからはぐれてしまった事にそもそもみんなは気付いてはいないだろう。
「まぁ、いいや俺今日はお前とまわりたかったし」
「えっ!?」
な、なんか今日の秋君はストレート過ぎるっ
秋君以外のみんなも今日はストレートだった。
「秋君、そんな事言ったら勘違いしちゃうよっ」
私は秋君に顔が見られないように俯いた。
正直、嬉しいと思っている私もいる。だけどそれは抱いてはいけない感情だから。
秋君は人気者で私は秘密を握られたから一つ屋根の下にいる訳であって。
だから好きにはならない。そう思っていたのにっ
この気持ちを否定しようとするほど苦しくなるのはなんでっ……
「勘違いしろっての……」
「えっ今なんて言った?」
俯いていたし、小さな声で言っていたから聞こえなかった。
「いやっなんでも、それよりどうする?あいつらと合流するか?」
みんなと合流するのは時間がかかるし、この人混みだからそもそも合流できるかわからない。
「2人でまわろ」
特別深い意味があった訳じゃなかったけど、なんとなく秋君が嬉しそうな顔をしたのはきっと気のせいだろう。
「よし、じゃあ行くか」
会長に2人でまわると連絡を入れてもらい、ベンチから立ち上がる。
「うんっ」
浴衣を整えて、秋君と歩き出した。



