「そういえば今日副会長コンタクト?いつもと違って僕好きだな」
「えっ」
火野さんと先輩の口喧嘩を遠目で見ていた会長が隣にいた芽以沙にどストレートに言った。
こっちもストレートだなぁ。
案の定、芽沙は頬を赤く染める。
「あっごめんっ別に深い意味とかはないからっ」
慌てて訂正しようとしている会長だかが、芽沙の頭にはさっきの言葉しかないのかあまり響いてない様子。
「嬉しい、です……」
「えっ」
まさか会長はこんな反応が返ってくるとは思っていなかった様子でびっくりしていた。
「やっぱりなんでもないですっ」
頭から湯気が出そうなほど赤くなった芽沙は熱があるのかと疑いたくなるレベルだった。
「ごめん、聞いちゃった」
爽やかに笑った会長は本当に誰が見ても口を揃えてイケメンと言うだろう。
あれは落ちたな……
二組がなんだか自分達の世界に入ってしまったので私と秋君は取り残されてしまう。
「あっそうだ、私の浴衣どう?」
意外と私もこれは気になっていた。
先輩や芽沙に言われるなとはまた違う、秋君にどうか聞きたかった。
「いいんじゃね」
「私はね特にこの柄がいいと思うんだけど」
くるりっと一周回って後ろまで見えるように動く。
「俺は今日の髪型がいいと思ってた」
「そ、そう?」
ふっと笑いながら私の髪を触る秋君を見て、不覚にもドキッとしてしまった。
不意打ちは誰でもドキッとしちゃうよ……っ
「あっちも熱々ですなっ」
「あぁそうだな」
「早くくっついちゃえっ」
「もうすぐだろ」
自分達の世界から出てきていた私達以外の四人がみんなが私と秋君の会話を聞いていたなんてこの時の私は全く気付かなかった。



