そういいかけた途端、誰かに声をかけられた。
秋君達かな?
そう思い振り返ると全く知らない人達が数名私達を取り囲むようにして立っていた。
えっ誰?この人達……
「なぁなぁ〜お姉ちゃん達俺らと遊ぼうぜ〜」
あ、これナンパだ。
典型的なナンパ台詞を言う男の人達を見て私達3人は多分同じ事を思った。
「すみません、私達待ち合わせしてるんで」
いち早く私達のまえに立ち、男の人達に反発してくれる先輩。
相手の男の人達は多分大学生くらい。
圧倒的な体格差に怯む事なくそう言い放った先輩の背中がものすごく大きく見えた。
「じゃあ連絡先だけでもいいから、ね?」
「お断りします」
「えーいいじゃんー」
キッパリ断っているのにも関わらず引き下がる素振りを見せない男の人達を見て鬱陶しそうに先輩がチッと小さく舌打ちをした。
「すみませんがお断りします」
先輩がキレそうだった為、先輩の後ろから数為歩前に出て私は強めの口調で言う。
「でも、そんな事言っても力ずくで行けば問題ないでしょ」
えっ?
にやりと口角をあげ私の手首を掴んでくる男。
「ちょっやめてくださいっ」
「いいじゃんちょっとだけなんだしさ」
手を振り払おうと思っても男と女、この格差で勝てるわけがない。
どうすれば……っ
秋君っ……
どうしてここで秋君を思ったのかはわからない。だけど直感で一番初めに頭によぎったのが秋君だった。



