全身鏡が見えてくると丁度その前に立っている芽沙の姿が目に入った。
「あっ凪音!」
鏡越しから私の姿が見えたのかくるっと私の方を振り向いた。
わぁー可愛い……。
芽沙がチョイスしたのはオレンジのひまわりが入っている柄。
「すごく綺麗っ」
「本当!?ありがとうっ実は今日メガネ外してみようかなって思ってて」
恥ずかしそうに前髪で顔を隠しながらぼそっと呟く芽沙も恋する乙女だった。
「もしかして、会長に会うからだったりして……」
「ち、違うよっただメガネ外してみたいなって思っただけっ」
からかわないでっと言いながらぷいっと顔を背けられてしまった。
ふふふっみんな恋してるなぁ〜。
「ほ、ほらっ早く凪音も着付けてもらいなよっ」
話を逸らすかのように芽沙は全身鏡から離れ私を鏡の前に誘導してくれる。
「うんっ」
「じゃあ私はこれで、ありがとうございました」
先輩のお母さんにぺこりっと会釈をし芽沙は先輩の方に行った。



