今日はいつもより早く時間が過ぎて行った気がする。
気が付けばもう、放課後になっていた。
はぁ、帰ったらもう秋君がくる。
何も初めからこんなに嫌がっていた訳じゃない。
まぁ、強いて言えば顔がいいから。
一緒に住んでるなんてバレたらなんと言われるか……
言ってしまえばあの顔のせい。
うわっ私すごく悪いこと言ってる気が……
これは絶対に内緒にしないと……
あぁだこうだと思っているとそろそろ手紙の返事を渡しに行かないといけない時間になっていた。
図書室の鍵をかけ教室をでる。
いつも私が最後に出て行くから鍵は私がかけている。
だって、みんなと同じ時間に階段を降りるといろんな人達に私が返事を入れている所を見られかねない。
もう毎日の事だから先生も私が最後と知ってくれている。
ガチャリと鍵をかけ、本館に向かう。



