「で、どういう関係なの」
またその質問……
いいかげん諦めて欲しかったが、叩いた反面彼女も引くに引けないのだろう。
ここは素直に言う?
でもなぁ……
少し考えた挙句、嘘をつく事にした。
「たまたま会っただけだよ?」
私の出る精一杯の明るい声で言った。
「何それ本気で言ってるの?嘘ついてんじゃないわよ」
私が言ったらこれだ。
どうせ何を言っても信じないこういう人は。
「じゃあなんて言ったら信じてくれるのよ」
「普通にあんたと柚弦の関係をいいなさいよ」
「それならさっき言ったでしょ。ただ会っただけだって」
「そんなわけないでしょ?」
私の言った言葉を信じまいとでも言うかのように食い気味で言い返してくる亜香里さん。
どうせ何言っても通じないじゃない。
周りの人達も止めようとは思ってないらしい。
廊下はずらりと野次馬で埋まっていた。
クラスの人気者の亜香里さんと地味な私。
見ている側は面白いだろう。
先生もまだ来る時間じゃない。
どうしたものか。
もう私にはお手上げ状態だった。



