多分私と秋黒君がほぼ同時に反応しただろう。
えっどういう事……?
「おい、どういう事だよっ」
この事は秋君も知らなかったのか目を見開いていた。
会長、この人自由だな……
真面目な人だって聞いた事があった気がしたんだけど……
「まじで言ってんの悠希?」
火野さんも知らなかったらしく驚いていた。
本当に自由人だ……
もうここまで来ると尊敬レベル……
「おい、どうして時雨の家なんだよ」
そう、1番の疑問点はそこ。
どうして私の家に?
「それは、時雨さんが一人暮らしだから!」
えっなんで知ってるの!?
「そうなのか?」
眉間にシワを寄せながら、私の方を向き秋君が聞いてくる。
「う、うん」
私が頷くとチッと舌打ちをし、頭をガシガシとかきながら私の方に向かってきた。
えーと、なんで来てるの……?
スタスタと迷いなく私の方に来るとスッと右手を差し出してくる。
ん?これは何?
「握手」
えっ?
握手…?どうして?
で、でも待たせる訳にもいかないので意味もわからず秋君と握手を交わす。
「はいっじゃあこれからよろしくね!時雨さん!」
えっどういう事?
私達が握手をしたのを見て嬉しそうに私達の方に歩いて来た会長。
「あの、これはどういう?」
なぜかずっと握手してるし、会長は嬉しそうにしてるし……
「どういうってこれから2人は一緒に暮らすんだよー」



