「あのっここに何か用ですか?」
恐る恐る聞くと、私に気付いたのか一気に距離をつめる女の人。
女の人が私の方に瞬間移動したんじゃないかくらいのスピードで来たからだ。
うおっ
私がが驚いていると、女の人が私の両手を握りながら興奮気味に言った。
「昨日はどうもありがとう!お陰でくるみがちゃんとまた笑えるようになったの!」
「そうだったんですね!良かったぁ」
やっぱり昨日いた人だ!
「あの、良ければ名前教えていただけますか?」
私が尋ねるとハッとしたように一旦私と距離を取り、前髪などを整えてから教えてくれた。
「あっごめん紹介が遅れました、私美馬夢月です!これからよろしくお願いしますっ」
「よろしくお願いします!」
あっ私の自己紹介がまだだった……
「私は時雨凪音です。二年生です!」
「えっ二年生!?私三年!!」
「えっじゃあ先輩だ……敬語使いますっ」
慌てて敬語をつけて話そうとする私を見てなぜが美馬先輩が吹き出した。
「なんか、几帳面だねっいいよ!敬語じゃなくてもっ」
「いやっでも……」
「そう?まぁ全然話しやすいのでいいから!」
優しい人だなぁ。
「はいっありがとうございますっ」
少し話しただけなのにすぐに優しい人だとわかった。



