「顔をあげてくださいっ」
私が頭を下げた事に驚いたのか、慌ただしく私に言った。
恐る恐る顔を上げると、そこにはにっこり微笑んでいるくるみちゃんの姿があった。
笑ってる……?
「私、感謝してるんです。」
「えっ?」
私に感謝?
「実は、何回か相談の紙を貼ってからいじめがなくなったんです」
「なくなったんだ……良かったぁ」
「だから、私は感謝してるんです!」
彼女はずっとにっこりと微笑んでいた。
その笑顔がまさに神様の様に見えた。
でも、じゃああれは?
「あの手紙は、大丈夫だったの?」
くるみちゃんが見つかり、すっぽり頭から抜け落ちていた事。
私はあの手紙を読んだから、芽沙とここに来たんだけど。
私がそう聞くと、きょとんとしながら言った。
「あれはいじめはなくなるました!ありがとうございます♪っていうのを言うのを伝えようと思って」
あっそうだったんだ。
じゃあ私の勘違いか。
「で、どうしてここにいたのかは親と喧嘩しちゃって……」
「喧嘩?」
「はい、いじめられてるって言うのがバレちゃってもうお母さんが激おこで……」
あはは……と笑う彼女は本当に困ったように眉の端を下げていた。
でも、前とは比べ物にはならないほどのいい笑顔を見せてくれた。



