「もうっ心配したじゃん……」
「ごめんなさいっ……」
足を止め、歩きながら息を整える。
その間に聞こえてきた会話が静かな森の中にひっそりと聞こえてくる。
いる、誰かいる。
きっとこれはくるみちゃん。
と、もう1人の人は女の人。だけど、顔は暗くて見えない。
良かったっいたくるみちゃん……
ほっと安堵の息を吐き、木陰から2人を見守る。
「良かったっ怪我してないっ?」
「うんっ」
女の人はついさっきくるみちゃんを見つけたのか息が上がっていた。
私も出ていってちゃんと謝罪したい。
だけど、ここに入っていくのもなんだかよくない気がして。
木陰で2人を見守っていると私を追いかけて来てくれていたのか、ひょこっと後ろから芽沙が顔を出した。
「見つかった?」
「うん……」
「なんで話に行かないの?」
芽沙は不思議に思ったのか首を傾げている。
「なんか、入りにくいっていうか合わせる顔がないっ」
「そんなの関係ないでしょっ」
「えっちょっ」
気が付けば私はくるみちゃん達の目の前に立っていたと言うか押し出された。
ちょっと、芽沙っ
芽沙は時々強引だ……
そう思ったが、今はその強引さに少し感謝した。



