「勘!」
えっ?
「勘?」
想像していたものよりも信憑性がなく思わず拍子抜けしてしまう。
勘ってまさかそんな事が……?
「あはは……」
もう何がなんだかわからず乾いた笑みが溢れた。
「まじかよ……」
火野さんもそうとは思っていなかったのかソファから身を乗り出して驚いている。
「うん!そう勘!」
ニコリッと勝ち誇ったかのように笑う会長に殺意がわなわなと湧き上がってくる。
じゃあ私が適当に流しとけばバレなかったじゃん……
「それで、どうしてこんな事を?」
もうバレてしまったことは良いやと思うとなんだか急に冷静になってきた。
勘だったならわざわざこんな危ない橋を渡らなくても……
「そうだった!まだいってなかったね!」
コホンッと咳払いをし私達の期待を煽るかのよにしてから話し出す。
「それは、柚弦を時雨さんの家に居候させてあげて欲しいからっ!」
「えっ!?」
「はっ!?」



