「あ?」
振り返ると、ポニーテールの女の子がいる。
年のころはあたしより少し下くらい。
「おばさん……だって?」
あーあー。
たまにいるんだよねえ。
あたしのこと、なんにも知らないで話しかけてくる、バカなお子さまが。
それにしても、ひどいよね。
あたしまだ十五だよ。
これはちょっと。
キツーい、おしおきが必要みたいね。
「ふ、ふふ。そうさ。おばさんだよ」
マスクをこうやって大げさに外して。
耳まで裂けたこの口で。
ひと呑みにしてやる。
「ところで、ねえ、あんた。どう? あたし、きれいで──?」
「じゃーんけーん……」
え。
「ぽんっ!」
唐突にポニーテールの子がチョキを出した。
だからあたしも、とっさにじゃんけん出しちゃったじゃん。
パー、だった。
「えいっ」
目にも止まらぬ速さでその子は白い何かを縦一文字に振り下ろした。
乾いた音が夕方の町に響く。
「ぐえっ」
痛ったー!
なんか、ハリセン?
みたいなので殴られたーっ?
頭がごんごんずきずき、まるでトンカチで殴られたみたい。
「おのれ、ヒトの分際で……」
「じゃーんけーん」
「!」
また、この子!
「ぽんっ! えいっ!」
スパーン!
ぐあーっ。
お、おかしいわっ。
なんか、このハリセン、異常に痛いんですけどっ?
「じゃーんけーん……」
「……っ!」
◇
振り返ると、ポニーテールの女の子がいる。
年のころはあたしより少し下くらい。
「おばさん……だって?」
あーあー。
たまにいるんだよねえ。
あたしのこと、なんにも知らないで話しかけてくる、バカなお子さまが。
それにしても、ひどいよね。
あたしまだ十五だよ。
これはちょっと。
キツーい、おしおきが必要みたいね。
「ふ、ふふ。そうさ。おばさんだよ」
マスクをこうやって大げさに外して。
耳まで裂けたこの口で。
ひと呑みにしてやる。
「ところで、ねえ、あんた。どう? あたし、きれいで──?」
「じゃーんけーん……」
え。
「ぽんっ!」
唐突にポニーテールの子がチョキを出した。
だからあたしも、とっさにじゃんけん出しちゃったじゃん。
パー、だった。
「えいっ」
目にも止まらぬ速さでその子は白い何かを縦一文字に振り下ろした。
乾いた音が夕方の町に響く。
「ぐえっ」
痛ったー!
なんか、ハリセン?
みたいなので殴られたーっ?
頭がごんごんずきずき、まるでトンカチで殴られたみたい。
「おのれ、ヒトの分際で……」
「じゃーんけーん」
「!」
また、この子!
「ぽんっ! えいっ!」
スパーン!
ぐあーっ。
お、おかしいわっ。
なんか、このハリセン、異常に痛いんですけどっ?
「じゃーんけーん……」
「……っ!」
◇

