既読:あつまったかい。
あさぎ:あつまったよ。全部集めた。
既読:よくがんばったね、あさぎ。
あさぎ:それで、いつにする? 今日?
既読:今日は太陽と月の位置がよくない。本当は十四日待ちたいところだけど。
あさぎ:そんなに待てないよ。
既読:そうだね。そうだよね。ふむ、じゃあ今月の二十日。五月二十日の金曜日にしよう。
既読:放課後、帰らないでクラスで待ってて。
あさぎ:わかった。二十日ね。待ってる。
◇
数日後、あさぎはわたしが指示した通りの物を持ってきてくれた。
あとは「偽の」陣取り合戦を仕立てて、あさぎを納得させられればわたしの勝ち。
わたし、人の心が少し読めるの。
だからじゃんけんくらいなら、相手が何を出すのか把握できた。
陣取り合戦は「狙い通り」あさぎの勝ち。
つまり。
透視ゲームはわたしが──勝ったんだよ。
◇
計画通り、わたしの大切な弟の命をひとつ消費して、きみは生き返ってくれ、あさぎの心も欺くことができた。
あとは二年間、あさぎに隠し通せばいい。
二年後にもう二年延長するための贄は、もう決めていた。
わたしだよ。
わたしの命を贄に、あお君を延命しようと。
「ねえ、残りの二年間で、あさぎだったら、何をしてあげるんだい?」
「たくさんのお友達を作ってあげたい」
「友達って……二年で終わってしまうのに?」
「ううん、いいの。寂しいのは、いやでしょう?」
「……そうだね。うん、寂しいのは、いやだ」
◇
計画は誰にも知られることなく順調に進んだ。
私の反魂術の影響で、両家族に記憶の改ざんが起きて、「あさぎも含めて」みな事故のことを忘れてくれた。
好都合だった。
これで二年後、わたしはあお君のために死に、もう二年延命できる。
全ては順調。わたしの掌の上できみはのびのびと、お姉さんと生きてくれた。
二年後、あさぎが思いもよらないことを言う、その時までは。
◇
あさぎ:あつまったよ。全部集めた。
既読:よくがんばったね、あさぎ。
あさぎ:それで、いつにする? 今日?
既読:今日は太陽と月の位置がよくない。本当は十四日待ちたいところだけど。
あさぎ:そんなに待てないよ。
既読:そうだね。そうだよね。ふむ、じゃあ今月の二十日。五月二十日の金曜日にしよう。
既読:放課後、帰らないでクラスで待ってて。
あさぎ:わかった。二十日ね。待ってる。
◇
数日後、あさぎはわたしが指示した通りの物を持ってきてくれた。
あとは「偽の」陣取り合戦を仕立てて、あさぎを納得させられればわたしの勝ち。
わたし、人の心が少し読めるの。
だからじゃんけんくらいなら、相手が何を出すのか把握できた。
陣取り合戦は「狙い通り」あさぎの勝ち。
つまり。
透視ゲームはわたしが──勝ったんだよ。
◇
計画通り、わたしの大切な弟の命をひとつ消費して、きみは生き返ってくれ、あさぎの心も欺くことができた。
あとは二年間、あさぎに隠し通せばいい。
二年後にもう二年延長するための贄は、もう決めていた。
わたしだよ。
わたしの命を贄に、あお君を延命しようと。
「ねえ、残りの二年間で、あさぎだったら、何をしてあげるんだい?」
「たくさんのお友達を作ってあげたい」
「友達って……二年で終わってしまうのに?」
「ううん、いいの。寂しいのは、いやでしょう?」
「……そうだね。うん、寂しいのは、いやだ」
◇
計画は誰にも知られることなく順調に進んだ。
私の反魂術の影響で、両家族に記憶の改ざんが起きて、「あさぎも含めて」みな事故のことを忘れてくれた。
好都合だった。
これで二年後、わたしはあお君のために死に、もう二年延命できる。
全ては順調。わたしの掌の上できみはのびのびと、お姉さんと生きてくれた。
二年後、あさぎが思いもよらないことを言う、その時までは。
◇

