こつん。
何かが足に当たった。
──そうか、これがあれば!
僕は、「少し早いけど」それを手に取った。そして夕焼けの公園を全力で走り出した。
「!」
ばれたっ! 今しかない!
「きぃ子ちゃん!」
「あっ! だめ──」
くらえ! ひっさつ、閃光攻撃!
ぱしゃり。インスタントカメラのフラッシュできぃ子ちゃんの目がくらむ。今だっ!
「缶けったー!」
◇
不規則な音を立てながら転がっていった真っ赤なコーラの缶は、勢い余って公園の入り口を超えて、外の道路へ飛び出した。
ちょうどそこを見覚えのある人が歩いていて、その足に当たって、音を立てて止まった。
「おお、あおか。もう六時半だぞ。……ところで」
お父さんは赤いコーラの缶を拾って、そうしてこう続けた。
「ひとりで缶なんてけって、なにしてる」
「え……?」
僕は、視線を落とした。
口裂け女さんにトイレの花子さん。
お化けたちの写真に交じって。
──きぃ子ちゃんが寂しそうに写る写真が、足元に落ちていた。
『ごめん。ごめんよ、きみ。ごめん──』
涙を浮かべて、写真の中のその子は謝った。
何度も、何度も。
何かが足に当たった。
──そうか、これがあれば!
僕は、「少し早いけど」それを手に取った。そして夕焼けの公園を全力で走り出した。
「!」
ばれたっ! 今しかない!
「きぃ子ちゃん!」
「あっ! だめ──」
くらえ! ひっさつ、閃光攻撃!
ぱしゃり。インスタントカメラのフラッシュできぃ子ちゃんの目がくらむ。今だっ!
「缶けったー!」
◇
不規則な音を立てながら転がっていった真っ赤なコーラの缶は、勢い余って公園の入り口を超えて、外の道路へ飛び出した。
ちょうどそこを見覚えのある人が歩いていて、その足に当たって、音を立てて止まった。
「おお、あおか。もう六時半だぞ。……ところで」
お父さんは赤いコーラの缶を拾って、そうしてこう続けた。
「ひとりで缶なんてけって、なにしてる」
「え……?」
僕は、視線を落とした。
口裂け女さんにトイレの花子さん。
お化けたちの写真に交じって。
──きぃ子ちゃんが寂しそうに写る写真が、足元に落ちていた。
『ごめん。ごめんよ、きみ。ごめん──』
涙を浮かべて、写真の中のその子は謝った。
何度も、何度も。

